それ以降、臨也の消息は、解っておりません。
この草原の国で生を授かったこどもが、何を見、どこへ消えたのか。
いくら問いかけようとも、吹き荒れる風の彼方に聞こえるのは、ただひとつ。
愛を謳う、その声だけ。